粉砕工程において、「ただ細かくすればよい」というケースは稀です。多くの産業(電池材料、医薬品、食品、ファインケミカルなど)では、粉の大きさが揃っていること、すなわち「シャープな粒度分布」が求められます。
粒度がバラバラ(ブロードな粒度分布)であると、製品の流動性、反応性、充填率などに悪影響を及ぼし、最終製品の品質低下に直結します。本記事では、粉砕工程における粒度分布の重要性と、目標の粒度分布を達成するための具体的なコントロール手法を解説します。
粒度分布とは、粉体の中に「どのくらいの大きさの粒子が、どのくらいの割合で含まれているか」を示す指標です。
例えば、過剰に細かい「過粉砕物」が増えると、粉の舞い上がり(発塵)や、凝集・付着の原因となります。逆に粗い粒子が残っていると、溶解速度の低下や、ざらつきといった不良に繋がります。
目標とする粒度分布を得るためには、粉砕機単体の設定だけでなく、システム全体でのコントロールが必要です。
最も確実で広く用いられる手法が、粉砕機と分級機(ふるい機など)を組み合わせた「閉回路(クローズドサーキット)粉砕」です。
このサイクルを繰り返すことで、過粉砕を防ぎながら、非常にシャープな粒度分布を得ることができます。
連続式粉砕機の場合、原料が機内に留まる「滞留時間」が粒度を決定づけます。
媒体式粉砕機(振動ミルやボールミルなど)を使用する場合、中に入れる「粉砕メディア(ボールやロッド)」のサイズと材質選びが極めて重要です。
あえてサイズの異なるボールを混合(混合メディア)することで、粗粉砕と微粉砕を同時にバランス良く進行させるテクニックもあります。
ナノレベル(サブミクロン)の非常に細かい、かつシャープな粒度分布が求められる場合は、液体の中で粉砕する「湿式粉砕」が有利です。液体が粒子の再凝集を防ぐため、乾式粉砕の限界を超える微粉砕が可能になります。
数ある粉砕機の中でも、「振動ミル」は粒度コントロールにおいて非常に優れた特性を持っています。
「目標の粒度分布に収まらない」「過粉砕で品質が安定しない」といったお悩みは、機械の選定や運転条件のミスマッチが原因かもしれません。
中央化工機株式会社は、振動ミルのパイオニアとして、お客様のシビアな粒度要件にお応えする技術力を持っています。
粒度分布のコントロールや、新しい原料の粉砕でお困りの際は、テストから装置導入まで一貫してサポートする中央化工機株式会社へ、ぜひお気軽にお問い合わせください。
1961年に国内初となる振動ミルを発表。以来、振動エネルギーを活用した粉砕機・乾燥機の業界を牽引してきました。
設計段階から完全オーダーメイドで行い、その後の製作、試験、配線・配管などの据付施工までワンストップで対応しています。