摩耗性のある原料からミルを守るためには、いくつかの具体的な対策があります。
ミルのライナーや粉砕媒体に耐摩耗性の高い素材を使用することが、摩耗のダメージを軽減するための第一歩です。ただボールミルは粉砕筒内部に凹凸があるため、ライナーの交換に手間がかかるなど、メンテナンス性という側面では若干不安が残ります。
ミルは定期的に点検し、摩耗の兆候を見逃さないことが重要です。ライナーや粉砕媒体の状態をチェックし、必要なら交換することが求められます。
なにかミルに不調が合った際には、製造元・販売元にすぐにきてもらえるよう、対応力の高い会社を選ぶことも大切です。
粉砕速度や圧力、温度などの運転条件を最適化することで、摩耗を抑えることが可能です。無理に負荷をかけると、ミルが早く摩耗する原因になります。
摩耗は温度の上昇とともに加速することがあります。冷却システムを導入し、ミル内の温度を一定に保つことで、摩耗を軽減できます。
電子材料の粉砕を行うこの会社では、摩耗性のある原料の粉砕によってミルの交換頻度が高く、メンテナンスの時間も費用もかかっていました。
そこでボールミルから振動ミルに変更し、耐摩耗性のある高張力鋼板、ハイマンガン鋼板をライナーに使用。部品交換頻度が低減したとともに、粉砕筒内部に凹凸がないため、ライナー交換も容易に。さらに粉砕媒体は流通性のある工業製品であるボールやロッドを使用しているのでランニングコストが低減しました。
振動乾燥機の製造で名を馳せる中央化工機社の振動ミルは、ライナー素材が豊富かつ、ライナーの交換が容易。重機を使用せずに交換ができます。
粉砕能力はボールミルの10~20倍ながら、摩耗性は低く、金属コンタミの可能性はボールミルよりも低くなります。
1961年に国内初となる振動ミルを発表。以来、振動エネルギーを活用した粉砕機・乾燥機の業界を牽引してきました。
設計段階から完全オーダーメイドで行い、その後の製作、試験、配線・配管などの据付施工までワンストップで対応しています。