かさ密度とは、粉体の1立方センチメートルあたりの質量(g/cc)を示す指標です。 粉体がどれだけ締まっているか、また空隙がどれだけ含まれているかを表すもので、製造・保管・輸送・成形といった多くの工程に影響を与えます。
かさ密度が高い粉体は、容器への充填効率が向上し、輸送コストを削減できます。 また、成形性や流動性の安定、保管スペースの圧縮、製品の品質均一化など、さまざまな工程において利点があります。
多くの粉砕工程では、細かく砕けばよいと考えがちですが、粒子が軽くなりすぎると逆にかさ密度が低下するケースもあります。 これは、粒子間の空隙が増えたり、粉体がふわふわになってかさばってしまうためです。
中央化工機の振動ミルは、衝撃と摩砕の両方を活用して粒子を圧密する粉砕方式を採用しています。 これにより粒子同士の空隙が減り、密度の高い粉体に仕上げることができます。 単に細かくするのではなく、「締まりのある粉体構造」を形成することで、かさ密度を向上させます。
ある電子材料メーカーでは、原料を遠方の加工拠点へ輸送する際、トラック積載時の「かさ容積」がネックとなっていました。 原料の重量には余裕があるものの、粉体が軽くかさばってしまい、フレコンバック1袋あたりの充填量が限られていたのです。
そこで中央化工機では、粉砕によって粒子間の空隙を減らし、かさ密度を高める振動ミルを提案しました。 単なる微粉砕ではなく、粒子を圧縮しながら粉砕することで「締まった構造」に加工することがポイントです。
その結果、1袋のフレコンバックにより多くの原料を充填できるようになり、トラック1台あたりの積載重量が増加。 輸送効率が向上し、輸送費のコストダウンにもつながりました。
かさ容積で制限されていた従来の運搬が、「重量ベース」での最適積載に切り替わったことで、物流コスト改善に大きく貢献しました。
振動乾燥機の製造で豊富な実績を持つ中央化工機が開発した「FV型振動ミル」は、かさ密度を上げたい現場に最適な粉砕機です。 このモデルはライナー素材が豊富で、原料特性やコンタミ対策に応じて柔軟にカスタマイズできます。
さらに、ライナーの交換は重機を使わずに手作業で対応できる設計になっており、メンテナンス性にも優れています。 ボールミルと比較して10〜20倍の高い粉砕能力を持ちながら、摩耗性が低く、金属コンタミのリスクも大幅に軽減されています。
振動ミルでは、一般的な衝撃破砕に加えて、粒子を押し潰すような圧縮摩砕を同時に行います。 これにより、粒子の中の空隙が詰まり、粉体全体のかさ密度が高まる仕組みです。
また、装置内での滞留時間や衝撃強度を調整することで、最終粒子の密度を目的に合わせてコントロール可能です。 一般的な微粉砕機では得られない「緻密で詰まった粉体構造」を実現できる点が、大きな特長です。
「かさ密度を上げる」ことは、単に粒子を細かくすることとは異なり、空隙の少ない構造に仕上げる必要があります。 振動ミルはそのニーズに応える装置として、多くの現場で成果を上げています。 輸送効率の向上、充填量の最適化、製品品質の安定化などを目指す現場では、振動ミルによる粉砕が効果的なソリューションとなるでしょう。
1961年に国内初となる振動ミルを発表。以来、振動エネルギーを活用した粉砕機・乾燥機の業界を牽引してきました。
設計段階から完全オーダーメイドで行い、その後の製作、試験、配線・配管などの据付施工までワンストップで対応しています。