化粧品・工業薬品・医薬品の原料に関連する活性炭、硫黄、漢方生薬、硫安に関する粉砕の課題や特徴を説明します。
活性炭は非常に細かい粒子であるため、粉砕中に大量の粉塵が発生します。 粉塵が作業環境に広がると、健康に悪影響を与える可能性があるため、適切な防塵対策が求められます。
活性炭は比較的軟らかい材料ですが、長時間の粉砕ではミルの部品が摩耗する可能性があります。 とくに高い表面積を持つ活性炭は、粉砕中にミル内で付着しやすく、効率が低下することがあります。
硫黄は粉砕中に発生する熱で溶融したり、引火・爆発する危険性があります。そのため、粉砕は低温で行い、爆発防止のための適切な雰囲気管理が不可欠です。防爆仕様の粉砕機を使用することが一般的です。
硫黄の粉塵も爆発性を持つため、粉塵対策が重要です。作業環境の安全を確保するために、防爆措置と併せて粉塵を適切に管理する必要があります。
漢方生薬は繊維質が多く含まれるため、粉砕が難しいことがあります。繊維が長く残ると、粉砕効率が低下し、望ましい粒度が得られないことがあります。
漢方生薬には熱や圧力に敏感な成分が含まれていることが多いため、粉砕中の温度管理が重要です。適切な粉砕条件を設定することで、成分の劣化を防ぐ必要があります。
漢方生薬の効果を最大限に引き出すためには、均一な粒度の粉末が必要です。これにより、製品の品質を一定に保つことが可能です。
硫安は吸湿性が高く、粉砕中に湿気を吸収すると固結しやすくなります。これを防ぐために、粉砕環境の湿度管理が重要です。
硫安は結晶性があり、粉砕中に結晶が破壊されやすく、予期しない粒度が得られることがあります。結晶構造を維持しながら粉砕するためには、適切な粉砕技術が求められます。
硫安の粉塵も発生しやすいため、粉塵対策が重要です。作業環境の安全を確保するためには、粉塵を適切に管理する必要があります。
化粧品・工業薬品・医薬品の原料の粉砕においては、熱感受性、爆発性、吸湿性が主な課題となります。
とくに硫黄や硫安のような材料では、爆発や吸湿による固結のリスクが高く、粉砕条件の最適化と安全対策が重要です。活性炭や漢方生薬においては、粉砕後の特性を維持するために、温度や湿度の管理が不可欠です。
また、これらの原料の粉砕でメカノケミカル効果を意図的に利用する場合は、反応を適切に制御する技術が求められます。
ミルは密閉構造で運転することができるため、振動ミルかどうかに関わらず、粉塵管理の課題はある程度防げるはずです。飛散をさらに防ぐには、投入から排出の自動化などを視野に入れましょう。
振動ミルは粉砕媒体やミルのライナーにかかる負荷が分散されやすい設計となっており、摩耗が少なくなるように工夫されています。しかし、非常に硬い材料の粉砕では、摩耗が完全には避けられないので、耐摩耗性の高い材料(例:セラミック、硬質合金)を使用することで、ミルの耐久性が向上します。
振動ミルは粉砕筒内に凹凸がないので、ライナー交換が容易。素材の変更だけではなく、消耗した際の交換においても、ボールミルよりも手軽に行うことができます。
比較的低温での粉砕が可能な振動ミルですが、熱感受性の高い材料や爆発性のある材料を扱う際には注意が必要です。
冷却システムを併用することで温度を管理し、粉砕中の発熱を抑えることができます。さらに、防爆対策として、不活性ガス雰囲気下での粉砕や防爆仕様のミルを使用することが有効です。
振動乾燥機の製造で名を馳せる中央化工機社の振動ミルは、
ボールミルの10〜20倍の粉砕能力を持ち、エネルギー効率が高いため、粉砕熱を抑えることができます。ジャケット冷却を取り付けることで、より熱の課題が軽減可能。
このFV型振動ミルは投入設備、排出設備をフレキシブルチューブで繋ぐことで全自動化も可能なため、粉塵の管理には理想的と言えます。
1961年に国内初となる振動ミルを発表。以来、振動エネルギーを活用した粉砕機・乾燥機の業界を牽引してきました。
設計段階から完全オーダーメイドで行い、その後の製作、試験、配線・配管などの据付施工までワンストップで対応しています。